2016熊本地震や2011東日本大震災などの既往の地震地盤災害において自然斜面や盛土斜面が泥状になり流下する流動性崩壊が多大な被害をもたらしている. 本研究では,地震中,後の土砂中の間隙空気・間隙水そのものの挙動やせん断変形挙動への影響を明らかにし流動性崩壊の発生~流動の一連のメカニズム解明,危険度評価手法の構築を目指すため,崩壊土砂中の空気・水分状態を模した不飽和土に対して非排気・非排水繰返しせん断試験を実施しせん断変形挙動の把握を行った.その結果,従来想定されていなかったようなかなり低い飽和度であっても,水分状態や気泡によっては容易に液状化し流動化する等の知見が得られた.
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