本課題では,数学科授業における生徒の論述問題解答状況から生徒の支援必要度をリアルタイムに推定するシステムを開発し,教師/生徒が効率よく指導/学習できるようにすることを目的とした. 1年目では授業時間内に証明問題解答支援システムを使うことの有効性を検証し,証明を結論から考える「後ろ向き推論」が有効であることを明らかにした.また,生徒が支援を必要とする場面をいくつか明らかにした.2年目では大学生のべ60名を対象としてプロトタイプシステムを評価し,問題点や改善点を洗い出した.また,生徒がシステム利用中に考えていることを表出させる方式を検討し,それを本課題で開発するシステムに組み込む方法を検討した.
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