(1). CD36欠損マウスにおける心負荷時の心不全発症の検討:CD36欠損マウスでは野生型マウスに比して、大動脈縮窄術による圧負荷時に心機能低下により死亡する。CD36欠損状態の心筋では、負荷時に心筋糖取り込み量を十分に増加させることができず、心筋エネルギー産生を維持できずに、心筋線維化増生・心機能低下に至りやすいと考えられた。本結果を論文投稿中である。 (2). 患者iPS細胞由来心筋細胞を用いた検討: 健常人5名、CD36欠損患者4名のiPS細胞から心筋細胞への分化を行った。CD36欠損の病態を反映しているかどうかを評価しようとしたが、実験系が安定せず現在条件検討を行っている状態である。
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