悪性黒色腫は皮膚に発生する悪性腫瘍の中でも悪性度の高い腫瘍とされる。われわれはこれまでに皮膚の細胞が光受容タンパク質を介して外界からの光を受容することを明らかとしてきた。同様にメラノーマ細胞に光受容タンパク質が発現している可能性があり、その場合の光照射による細胞増殖のコントロールの可能性を探った。本研究により、(1)メラノサイトおよびメラノーマ細胞においてメラノプシンと呼ばれる光受容タンパク質が発現している、(2)セカンドメッセンジャーであるGタンパク質が共発現している、(3)光を照射することで細胞内カルシウム濃度が上昇すること を明らかとした。
|