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2016 年度 実施状況報告書

メタボローム解析を駆使した新規腎疾患診断マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K21364
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

平山 明由  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任講師 (00572405)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードメタボロミクス / バイオマーカー / ネフローゼ
研究実績の概要

前年度より継続して、ネフローゼ症候群のタイプを判別するマーカーの探索を行った。膜性腎症、糖尿病性腎症、微小変化型ネフローゼ症候群、ループス腎炎、アミロイド腎症、巣状糸球体硬化症、IgA腎症の各検体の内、腎生検によってネフローゼを呈すると確定診断された274検体について、各病態特異的に増減する代謝物の探索を行った。
幾つかの代謝物については、単独で特定の病態を判別することがある程度は可能であったが、多くの病態は単独の代謝物では判別が難しかった。そこで、5つの代謝物の組み合わせまでを許容した判別モデルの作成を行った。
2~5個の代謝物を組み合わせて用いることで、7種類のネフローゼから特定の病態を判別することが可能であった。モデルの判別能を示す指標である、ROC(受信者動作特性)曲線の曲線下面積値は0.6656(最小)~0.9580(最大)であり、十分な判別能を有していることを確認した。さらに、このモデルが用いたデータセット依存的でないかどうかを確認するために、バリデーション用検体として120検体の追加測定を行った。一部で曲線下面積が若干低下するものもあったが、作成したモデルはデータセット依存的ではなく、普遍性があることを確認した。
また、モデルに使用した代謝物の一部は未同定ピークであったため、これらの同定作業も継続して行った。前年度までに最適化した分析条件と、今年度追加で最適化した分析条件を組み合わせて、未知ピークの精製度を高める工夫を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

未知ピークの分取および同定作業を行っているが、尿中より得られる未知ピークの濃度が想定より薄いために、分取回数を増やさなければならず、時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

未知ピークの同定作業に注力する。分取にかかる時間の短縮のために、径のより大きなカラムを用いるなど、分取条件の見直しを行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] メタボロミクスを用いた新たな尿検査の可能性2016

    • 著者名/発表者名
      平山明由、湯澤由紀夫
    • 学会等名
      日本臨床検査自動化学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2016-09-22
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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