乳牛は分娩前後に疾病に罹りやすく、そのコストは酪農経営を悪化させます。この一因は、分娩前後に起きる低ビタミンE血症にあります。本研究では、疾病リスク低減に向けて、低ビタミンE血症化の分子メカニズムを解明すべく、周産期の高泌乳牛の乳腺と肝臓に着目した研究を行い、低ビタミンE血症に関与する可能性がある、αTTP、AfaminおよびTAPという3分子の周産期における特徴的な遺伝子発現特性を明らかにしました。今後、この成果を基盤にして、低ビタミンE血症そして疾病から乳牛を守る研究への発展が期待できます。
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