ハーヴァード大学のWyss Institute for Biologically Inspired Engineeringに訪問研究員として滞在し、乳児の自律的な摂食(self-feeding)場面において、母親が乳児の周囲の状況をどのように調整しているのかを検討した。国際学術ジャーナルEcological Psychologyで公刊された国際共著論文、および国際学術会議にて、乳児が道具を目的に向けて使用する以前に探索的な道具使用が長期間見られること、さらにこうした非合目的的な探索的な道具使用を許容し、促すような状況を母親が周囲に作っていることを母子の共同行為の詳細な記述とともに報告した。
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