研究課題/領域番号 |
15KK0177
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 神戸大学 (2016-2019) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2015) |
研究代表者 |
杉岡 裕子 神戸大学, 海洋底探査センター, 教授 (00359184)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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キーワード | 離島火山活動 / 海底火山活動 / リモートモニタリング / 水中音波 / 津波 |
研究成果の概要 |
本研究課題に対し、次の二つの手法でアプローチした。(1)海中音波を用いたモニタリング手法の確立:包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)はハイドロフォンのグローバル観測網を所有し、膨大なデータの蓄積がある。このデータを科学利用に開かれたプラットフォームを構築した。(2)海中浮遊式ハイドロフォンシステムによる海中音波観測:南太平洋大規模上昇流の詳細イメージングを目的とした国際共同研究計画の下、海中浮遊型ハイドロフォン(MERMAID)による観測網を2019年に展開した。観測期間は6年が見込まれており、自動検出による地震波形記録が逐次伝送される。これによりイメージング解像度の大幅な改善が期待できる。
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自由記述の分野 |
地球物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界における活動的火山の三割は島嶼にあり、その殆どは環太平洋上の海底成層火山である。成層火山は形状上から津波発生ポテンシャルが高い。2018年のアナククラカトウ島火山で発生した津波がコンサート会場を襲い、多くの犠牲者を出しこたとは記憶に新しい。 火山性津波は地震性のそれとは異なり予測が極めて困難であり、災害防止には活動推移の常時監視に基づく事前予測が必須である。本研究では、海域火山活動の常時監視に有用な火山性水中音波観測の国際共有基盤を構築した。海洋観測技術力を有する海洋立国として、また防災先進国として、同じ環太平洋火山帯に在る諸国とリアルタイムで監視情報を共有することによる波及効果は大きい。
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