内部に可動性の粒子を閉じ込めた中空粒子(Yolk/Shell型粒子)を構成要素として、それを規則配列させたコロイド結晶の作製と、その新たな機能を創出することを目的に研究が実施された。東北大が有する単分散粒子合成技術と、オランダ国・ユトレヒト大学を中心とした海外研究機関におけるコロイド評価技術を共同研究により組み合わせることにより、Yolk/Shell型粒子を構成要素としたコロイド結晶が、完全な固体ではなく、また懸濁液中の分散した粒子でもない、新たなコロイドの機能を発現可能な粒子集積体となり得る可能性があることを実験的に示すことができた。
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