研究課題/領域番号 |
15KK0268
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 篤 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (50344495)
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研究協力者 |
アシュジャン カリン ウッズホール海洋研究所, 生物部門, Senior Scientist
キャンベル ロバート
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | 生物海洋学 / 画像イメージング / 動物プランクトン / カイアシ類 / 生活史 / 北極海 / ビデオプランクトンレコーダー / 光学式プランクトンカウンター |
研究成果の概要 |
光学プランクトン観測システムによる動物プランクトン生産力の定量評価の先端技術を習得するために、米国ウッズホール海洋研究所に1年間滞在研究を行った。同所ではVideo Plankton Recorderの開発者である、Cabel Davis博士と共同研究を行い、北極海の氷上定点において周年にわたり採集された時系列動物プランクトン試料を解析し、これまで報告がほとんど無い、北極海における深海性動物プランクトンに優占するカイアシ類の生活史を明らかにすることに成功した。北極海では近年、夏季の海氷融解が顕著で低次生態系への影響が懸念されているが、本研究で得られた知見は、将来との比較に用いることが出来る。
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自由記述の分野 |
生物海洋学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物プランクトンは海洋生態系において、植物プランクトンの生産を高次生物に受け渡す役割を担っているが、植物プランクトンが衛星でリモートセンシング可能であるのに対して、簡便な定量方法が無いのが現状であった。本研究では、ビデオプランクトンレコーダー、光学式プランクトンカウンターや試料を画像スキャンするZooScanなどの画像イメージング技術を駆使し、北極海の氷上定点で時系列採集された試料を用いて深海性種の生活史解析を行った。本研究により得られた北極海の動物プランクトンの生活史は、海氷減少による環境変動の著しい北極海の低次生態系の情報として、将来との比較に用いることが出来るリファレンスとなる。
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