研究課題
多岐にわたる研究分野の研究者が参画する当領域においては、研究の円滑な推進のために、進捗状況に関する情報を全員が共有する必要があるため、各領域間の連絡・調整の方法を当総括班が企画するとともに、日本やイタリアにおいて下記のとおり検討会を開催した。2005年5月(於 東京大学・大学院人文社会系研究科)2005年6月(於 東京大学・大学院人文社会系研究科)2005年9月(於 イタリア、ソンマ・ヴェスヴィアーナローマ時代遺跡)2005年10月(於 鹿児島県指宿市・橋牟礼川遺跡等)2006年1月(於 国立西洋美術館)2006年2月12日には、テレビ朝日放送系列において、イタリア共和国カンパーニァ州ナポリ県ソンマ・ヴェスヴィアーナ市スタルツァ・デッラ・レジーナ地区所在のローマ時代遺跡の発掘調査に関連するドキュメンタリー番組が放送され、研究の進行が広く一般に周知されることとなった。また、これとは別にプロジェクト全体の進行状況をまとめた30分の映像資料を編集・作成した。これらに関しては、本総括班が、その企画、内容の選定など、制作の初期の段階から完成に至るまで主体的に関与した。2006年2月26日に、国立西洋美術館講堂において、本年度の研究成果に基づく公開シンポジウム『アウグストゥスの別荘?』を開催した。一般からの参加聴衆約100名を交えた本シンポジウムにおいては、当領域に参加している研究者をはじめ、国内外から招かれた研究者が、考古学、火山学、地理学、環境学、工学など専門を異にする立場から、これまでに明らかとなった成果と浮上してきた諸問題に検討を加え、今後の調査を展望することになった。また現在、上記のローマ時代遺跡の発掘調査成果を中心とするHPの作成とインターネット上での公開を準備しており、近日中に立ち上げる予定である。