研究課題
各項目研究の取りまとめのために、日本やイタリアにおいて数次にわたる検討会を開催したほか、メールその他で、随時連絡・調整を行った。特に、イタリアでの発掘調査に関しては、建物外の石畳上における白色軽石の発見という新知見を踏まえて総括班で協議した結果、白色軽石と建物の建造年代を明らかにするため、A-01班(イタリア、ソンマ・ヴェスヴィアーナにおける考古研究班)とA-06班(火山・地質研究班)の2009年度の予算の一部を繰り越して、2010年度に追加掘削、地質調査を行うよう調整した。2010年2月11日には、東京大学農学部弥生講堂一条ホールにおいて、2009年度までの研究成果を総括する「国際公開シンポジウム『火山噴火罹災地の文化・自然環境復元-ソンマ・ヴェスヴィアーナ、指宿、ピナツボ、浅間戦略的学融合研究2009』が開催された。本シンポジウムの企画・運営にあたっては当総括班が、これを主導した。一般からの参加聴衆約150名を交えた本シンポジウムにおいて、当特定領域研究に参加している研究者をはじめ、国内外から招かれた研究者が、考古学、火山学、地理学、環境学、情報学、探査学、西洋史学など専門を異にする立場から、これまでに明らかとなった成果を総括するとともに、今後の研究に関する展望を提示した。このほか、本年度のプロジェクトの活動状況の一端をまとめた20分の映像資料、上記のシンポジウムを記録した映像資料などを当総括班が主体となって編集・作成した。また、当領域研究に関するホームページの管理・運営に努め、インターネット上での情報公開を促進するとともに、研究関連資料の一般配布なども行い、成果の周知・普及に努めた。
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