研究分担者 |
柴 宜弘 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50187390)
木村 秀雄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10153206)
中村 雄祐 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (60237443)
森山 工 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (70264926)
永田 淳嗣 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (30218002)
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研究概要 |
平成18年度は,4年間の研究を本格的に展開する中盤2年間の第2年間として,以下の諸活動を行った。 第一に,研究分担者はそれぞれの研究対象地域における地域形成と地域連関に関する文献収集と分類・整理の基礎の上に立ちながら,分担のテーマに関して既存研究のレビューをほぼ完了させ,また過去2年における地域形成・地域連関イシューの考察についても最終報告に向けて各自のテーマを設定して執筆準備の段階に入った。 第二に,現地調査についても継続的に派遣を行い,アフリカ,東欧,中央アジア,東アジア,中南米での文献調査,フィールド・ワークの成果を整理し,データベース化を進めた他,分担者の間で年3回の研究会を開いて現地で得られた知見を報告しあった。 第二に,異なる地域間の地域形成と地域連関について,「比較」の作業に着手し,討論を通じていっそうの理論化を推し進めることができた。また初年度と次年度に続き,ワークショップや公司を招いての講演会などの各種形式で一般公開の研究会を開催し,広範囲での意見交換を行った。そこで扱われた具体的イシューとしては,「英国における難民庇護」(4月),「スーダン和平」(4月),「北部ウガンダにおける正義の概念」(7月),「人種と人種主義」(11月),「破綻国家の生成と再生」(12月)などが挙げられる。 これらの結果,各分担者は最終年度の成果報告に向けての3年間の基礎固めをほぼ完了し,実際の執筆準備を進めつつある段階である。本課題の第3年度の目標は十分に達成されたものと考えられる。
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