研究課題/領域番号 |
16300080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
孫 媛 情報・システム研究機構 国立情報学研究所, 学術研究情報研究系, 助教授 (00249939)
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研究分担者 |
根岸 正光 情報・システム研究機構 国立情報学研究所, 学術研究情報研究系, 教授 (90114602)
宮澤 彰 情報・システム研究機構 国立情報学研究所, 人間・社会情報研究系, 教授 (80099928)
大山 敬三 情報・システム研究機構 国立情報学研究所, 人間・社会情報研究系, 教授 (90177022)
西澤 正己 情報・システム研究機構 国立情報学研究所, 人間・社会情報研究系, 助教授 (00281585)
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キーワード | 産官学連携 / Triple Helix / ビブリオメトリックス / 引用文献索引データベース |
研究概要 |
日本経済は、旧来の形態から知識ベース型への転換が進んでおらず、このことが日本経済の減速を説明する重要な要因となっている。知識ベースのイノベーションを進める上で、産官学の連携活動が不可欠であり、企業が先導役を果たす従来のNational Systems of Innovation(NSI)モデルに代わって、産官学のTriple Helix(三重螺旋)モデルが国際的に大きな注目を集めるようになっている。 本研究は、財政的・人的・知的協力といった産官学間の連携活動を反映すると考えられる、産官学の共著論文や共願特許などに関するデータを分析して、産官学におけるTriple Helix的連携の浸透の実態を、実証的に明らかにすることを目的とする。 本年度は、日本の学会誌論文を対象とした「引用文献索引データベース」(CJP)を用いて、名寄せ作業・所属機関の同定およびセクター分類方法の検討等を行い、分析のための基礎データを作成した。さらに、そのデータを用い、論文の共著関係を定量的解析し、産学連携をはじめとする研究ネットワークの実態分析を試みた。分析結果・考察は,情報知識学会研究報告会で発表する予定である。日本語の文献データベースを用いた和文論文の共著分析は、これがはじめてであり、日本の産官学のTriple Helix(三重螺旋)モデルの特徴を考察する上で、重要なステップを刻むことができた。 以上の分析に関連して、中国武漢大学で開催された大学評価・研究評価国際会議において研究発表を行い、また、日本語の引用文献索引データベース(CJP)を用いたビブリオメトリックス研究について、華中科学技術大学にて講演し、同時に、中国の動向調査・情報交換を行った。その他、次年度からの分析に向けて必要となるデータの購入を本年度中に行った。
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