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2007 年度 実績報告書

原典資料の調査を基礎とした仮名垣魯文の著述活動に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16320031
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

谷川 恵一  国文学研究資料館, 複合領域研究系, 教授 (10171836)

研究分担者 青田 寿美  国文学研究資料館, 複合領域研究系, 准教授 (10309429)
木戸 雄一  国文学研究資料館, 複合領域研究系, 助教 (30390587)
青木 稔弥  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (00159287)
高木 元  千葉大学, 文学部, 教授 (00226747)
中丸 宣明  山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (80198184)
キーワード仮名垣魯文 / 文明開化 / 戯作者
研究概要

研究会を6回開催し、参加者による討議を行う中で、『雨夜鐘四谷怪談』『江之嶋詣栗毛後馬』『義経蝦夷軍記』『男伊達花川戸』『日蓮上人御一代記』『甲越川中島軍記』など仮名垣魯文の著作22点に関する解題を分担作成した。このことにより、これまでその存在がほとんど知られていなかった江戸の菓子屋の配り本『福和内笑門新舖』をはじめ、従来研究の対象とされてこなかった魯文作品の分析を行うとともに、並行して進めた成田仏教図書館など各地の図書館・文庫に所蔵される魯文著作の調査、及び画譜・絵手本・端唄本・錦絵・引札などに残された魯文の序文・填詞などの調査とを合せ、魯文の多様な著述活動の全容解明へ向けた研究を前進させた。
これらの研究により、『西洋道中膝栗毛』『胡瓜遣』『西洋料理通』『安愚楽鍋』などの一連の開化期戯作を万笈閣・誠之堂から出していった時期の魯文の動向を、北門社や横浜毎日新聞との関連を視野に入れつつ具体的に跡づけることが可能となったことは、文学のみならず今後の明治初期の文化状況の研究にとって重要な意味をもつことになろう。
また、本課題の研究開始とともに開始していた『仮名読新聞』掲載記事からの魯文関連記事のピックアップとデータベース化、及び日本国内における魯文著作の所在情報のデータベース化を終了し、魯文を中心とした明治初期戯作研究のための基礎情報を整備した。
これらを踏まえ、本課題において作成を続けてきた魯文の著作解題の推敲を分担者により行い、それらを集成して報告書としてまとめる作業を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 仮名垣魯文『松飾徳若譚』ノート2008

    • 著者名/発表者名
      山本和明
    • 雑誌名

      相愛大学研究論集 24

      ページ: 19-38

  • [雑誌論文] 魯文の売文業2008

    • 著者名/発表者名
      高木元
    • 雑誌名

      国文学研究資料館紀要国文学研究篇 34

      ページ: 141-176

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 所謂「著作道書キ上ゲ」を巡って -魯文の転身-2007

    • 著者名/発表者名
      佐々木亨
    • 雑誌名

      日本文学 652

      ページ: 26-35

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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