研究概要 |
本年度策定の研究実施計画に従い,以下のようなことを我々は実行した.その実行内容は大きく3つに分けられる.アンケート等の進出企業の実態調査,当該研究に関連する論文の発表,そして研究の遂行のための準備作業の3点である.最初の調査関連が下記の項目の1〜3,論文発表が4〜5,そして準備作業がこれら以外である. 1.中国進出日系現地法人(960社超)を対象として,知的財産戦略,先端技術戦略等に関するアンケート調査を実施した.同調査結果の内容の整理を完了し,データベースを作成した. 2.上海,昆山,無錫,広州等の地域に進出している日系現地法人の経営責任者を対象に,訪問インタビュー調査を手分けして実施した.このインタビュー調査では先のアンケート調査項目よりもより詳しい内容の質問を行った. 3.国内企業(1千社超)を対象として中国への進出目的・動機,知的財産戦略,先端技術戦略等に関するアンケート調査用紙を配付した.この調査結果に関する整理を順次行っている. 4.先に行った中国進出日系現地法人に対するアンケート調査結果を基に,日本企業の対中国技術移転戦略に関する論文を発表した. 5.R&Dスピルオーバーを組み込んだクールノータイプの寡占企業モデルを構築し,企業の産出及びR&D投資戦略を考察した論文と対中国進出日系企業の研究開発戦略の実証分析を行った論文を発表した. 6.国際的な企業間・産業間の特許引用度等に関する予備的考察をデータベースを基に,実施している. 7.R&D投資を組み込んだ国際的混合数量寡占モデル・ビルディングの予備的考察を実施している.
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