研究概要 |
本年度策定の研究実施計画に従い,以下のような研究を我々3名はこの1年間にわたり実行してきた.この1年間の研究実施内容は大きく3つに分類できる.それらは,1)中国進出日系企業の本社に対する,「技術移転と知的所有権侵害状況」に関するアンケート調査,2)日本企業の中国での特許出願状況及び東アジア6カ国における特許出願状況と国際貿易の技術普及へのその効果に関する実証分析,最後に3)混合複占モデルを用いて研究開発(R&D)スピルオーバーが寡占企業のR&Dと産出量の行動に与える理論的比較分析である.これらの調査や分析は論文にまとめられ出版されたものもあれば,現在出版準備中の完成間近な論文及び完成に向けて現在解析中の論文もある. 1.アンケート調査実施内容「日本企業の対中国向け先端技術,研究開発および知的財産保護戦略に関する研究」(中国進出日系企業の本社向け) 2.論文「日本企業の中国における特許出願の考察」の出版 3.論文「混合複占と研究開発戦略」の出版 4.論文「特許間引用データから見た技術スピルオーバー:先進国と東アジア諸国の国際貿易データに基づいて」の出版準備中 5.論文「技術移転と知的所有権侵害状況-在中国日系企業のアンケート調査に基づいて」の出版準備中 6.論文「How Does a Difference in the Degree of Competition Influence R&D with Spillover and Output in Oligopoly? : A Conjectural Variations Approach」の作成中
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