研究概要 |
(郵送質問票調査の実施) これまで設備投資の経済性評価技法の実施の有無に関しては多くの調査が存在するが、設備投資マネジメント全般を把握する調査はほとんど行われてこなかった。設備投資マネジメントの実態を明らかにすることと、どのような設備投資マネジメントスタイルが成功に結びつくのかを明らかにすることを目的として、東京証券取引所一部上場の製造企業に対するアンケート調査を実施した。このアンケート調査の結果は、2006年度以降学会で順次報告する予定である。 (文献レビュー・情報収集) アメリカにおいて海外の設備投資マネジメントの情報収集を行うとともに、海外の文献をレビューした。特に注目する文献として、Maccarroneの所説があった。そこでは、経済性評価技法のみの財務論的アプローチの限界を乗り越えるために、経済性評価技法と設備投資予算プロセスのマネジメントを組み合わせた規範的な統合アプローチを試論的に検討している。Maccarroneの所説についてのまとめについては、研究発表論文の「管理会計としての資本予算研究の課題」に詳述した。 (研究報告) ヨーロッパ会計学会の年次大会において、下記のように前年度までの組織間管理会計研究の成果を報告した。 Y.Kato, J.Sakaguchi, N.Shimizu and T.Kawai "VALIABILITY OF BUYER-SUPPLIER RELATIONSHIPS : EMPIRICAL EVIDENCE FROM JAPANESE KEIRETSU SYSTEMS," The 28th Annual Congress of European Accounting Association Gothenburg University (Sweden), 2005, May.
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