研究課題/領域番号 |
16330154
|
研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
大串 隆吉 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (70086932)
|
研究分担者 |
野元 弘幸 首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (70261873)
生田 周二 奈良教育大学, 教育実践総合センター, 教授 (00212746)
吉岡 真佐樹 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (80174895)
松田 武雄 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (90175604)
長澤 成次 千葉大学, 教育学部, 教授 (50172523)
|
キーワード | 職業的自立 / 不利益青少年 / ドイツ社会教育学 / デュアルシステム / 青年援助 / 社会教育 |
研究概要 |
5月20,21日にドイツ・ドルトムント大学で、日独社会教育学会議を行った。出席者は、日本側は科研メンバーである大串隆吉、乾彰夫、野元弘幸、生田周二、吉岡真佐樹、松田武雄、独側は、Uwe Uhlendorff(ドルトムント大学)、Rainer Treptur(チュービンゲン大学)、Andreas Oehme(イリス研究所、ドレスデン)他であった。テーマは日独社会教育学と青年の職業的自立問題であった。大串、乾、生田、松田が報告した。 9月4日から10日かけて、独東部の実情を把握するために、ドレスデン調査を大串と生田が行った。訪問先は、ドレスデン市青年局、青年作業所(Jugendwerkstatt)ゴルビツ、同プロヒル、同ムーブ2ドレスデン女性促進活動法人(Frauenfoerderwerk Dresden e.V)経営訓練所(Qualifizierungsbuero)Leg Los、青年局青年相談所であった。 9月18日に日本社会教育学会研究大会のラウンドテーブルで「ドイツ社会(的)教育概念・活動の検討-日独比較研究の視点から」を行い、大串が研究の意義、松田が日本の社会教育学説へのドイツの影響、三輪がドイツの社会教育職員養成課程、生田がドレスデンの調査報告を行った。これらの報告により、日本にはドイツ社会教育の紹介が、20世紀前半に行われた後、系統的に紹介されてこなかったこと、特に青年の職業的自立への役割が紹介されてこなかったこと、ドイツ社会教育は、その点に大きな役割を果たしていることが明らかにされた。 大串は、12月に都立六郷工科高校のデュアルシステム科及びジョブカッフェの調査を行った。また、科研メンバーによる研究会を行い、次年度の調査計画を検討した。 なお、本年度の予算で昨年度の調査報告書『ドイツにおける不利益青少年の職業的自立援助調査報告I』を作成した。
|