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2005 年度 実績報告書

リーマン多様体とグラフ上の熱核の大域解析

研究課題

研究課題/領域番号 16340044
研究機関東北大学

研究代表者

浦川 肇  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50022679)

研究分担者 麻生 透  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (00111352)
宗政 昭弘  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50219862)
金子 誠  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10007172)
尾畑 伸明  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10169360)
伊藤 仁一  熊本大学, 教育学部, 教授 (20193493)
キーワードディリクレ境界値固有値問題 / ノイマン境界値固有値問題 / 数値計算プログラム / サイバーグ・ウィッテン方程式 / 複素スピン構造 / ディラック作用素 / ケーラー多様体 / カラビ・ヤウ多様体
研究概要

平面領域上のラプラス作用素に対するディリクレ境界値固有値問題、およびノイマン境界値固有値問題の固有値と固有関数を導出するための新方式のソフトを開発した。さらに、空間内の任意の物体の表面上における固有振動の固有値と固有関数を導出するためのソフトを開発した。また、任意物体の内部における固有振動と固有関数を導出するためのソフトを開発した。これらの応用として、平面波、表面波や熱の伝搬を解析することができる。このソフトも開発した。以上のすべてのソフトについて、まとめて1件として、プログラム特許を申請した。
1994年、サイバーグ・ウィッテンらは、任意のコンパクト4次元リーマン多様体には、複素スピン構造をもちいてディラック作用素を定義し、サイバーグ・ウィッテン方程式の解を用いて、サイバーグ・ウィッテン位相不変量を与えた。この研究は多くの数理物理学者や数学者に刺激を与え、多くの研究がこれを用いて4次元多様体の位相構造、微分構造の研究が行われて来た。
我々は、任意次元のコンパクトケーラー多様体(偶数次元)について、やはり、複素スピン構造を用いてディラック作用素を用いて、サイバーグ・ウィッテン方程式の類似物を定義し、その解の正則性を示し、解空間のモデュライ空間を定義し、そのコンパクト性を証明した。この研究により,任意次元のコンパクトケーラー多様体上に、新しい不変量が定義することのできる可能性が得られたことになり、特に、複素3次元(6次元)のコンパクトケーラー多様体であるカラビ・ヤウ多様体の研究に新たな視点が与えられたことになる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Convergence rates to equilibrium of the heat kernels on compact Riemannian manifolds2006

    • 著者名/発表者名
      H. Urakawa
    • 雑誌名

      Indiana University Mathematical Journal (印刷中)

  • [雑誌論文] 高次元ケーラー多様体上のサイバーグ・ウィッテン理論2006

    • 著者名/発表者名
      浦川 肇
    • 雑誌名

      研究集会「大阪大学微分幾何研究集会」報告集

      ページ: 95-99

  • [雑誌論文] Yang-Mills fields analogue of biharmonic maps2005

    • 著者名/発表者名
      H. Urakawa
    • 雑誌名

      Topics Hermitian Geometry and Related Fields

      ページ: 41-49

  • [雑誌論文] Visualization of the eigenvalues and eigenfunctions for the Laplacian on compact embedded surfaces with or without boundaries2005

    • 著者名/発表者名
      H. Urakawa
    • 雑誌名

      Proceedings of International Workshop on Integrable Systems Geometry and Visualization

      ページ: 29-79

  • [雑誌論文] Total curvature of noncompact piecewise Riemannian 2-polyhedra2005

    • 著者名/発表者名
      J. Itoh
    • 雑誌名

      Tsukuba Journal of Mathematics 29

      ページ: 471-493

  • [雑誌論文] On the length of the cutlocus for finitely many points2005

    • 著者名/発表者名
      J. Itoh
    • 雑誌名

      Advances in Geometry 5

      ページ: 97-106

  • [図書] 数理システム科学2005

    • 著者名/発表者名
      熊原啓作, 編
    • 総ページ数
      338
    • 出版者
      日本放送出版協会
  • [産業財産権] 有限要素法直接計算プログラムおよび解析方法2005

    • 発明者名
      浦川肇、十文宇正樹
    • 権利者名
      浦川肇、十文宇正樹
    • 産業財産権番号
      特許権、特願2005-134794
    • 出願年月日
      2005-05-06

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公開日: 2010-01-29   更新日: 2016-04-21  

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