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2005 年度 実績報告書

農耕地の永続的利用に関わる生物多様性の評価と指標化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16380220
研究機関東京農工大学

研究代表者

島田 順  東京農工大学, 農学部, 教授 (00015124)

研究分担者 松村 昭治  東京農工大学, 農学部, 助教授 (20107171)
普後 一  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究部, 教授 (90111640)
國見 裕久  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究部, 教授 (50195476)
瀬戸 昌之  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (40015128)
安藤 哲  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (50151204)
キーワード減耕耘管理 / 堆肥 / 化学肥料 / マンガン挙動 / 土壌酵素 / 根圏微生物 / コモリグモ科 / ハエトリグモ科
研究概要

植生班:播種直前に深さ5cm程度に耕耘するほかには全く耕耘しない減耕耘管理を長期間続けた場合と慣行耕耘管理を長期にわたって実施した場合の作物収量には、差があらわれないことが明らかとなった。土壌班:化学肥料を全く用いずに堆肥施用のみで長期間管理した圃場では、可給態窒素含量が高く、可給態マンガンが有意に低くなることが明らかとなった。マンガンの挙動について土壌培養試験を行った結果、相当量のマンガンが微生物に取り込まれており、これをバイオマスマンガンと命名した。ホスホモノエステラーゼ、デヒドロゲナーゼ、βグルコシダーゼの活性を慣行耕耘、減耕耘、化学肥料連用、堆肥連用の4種管理を組み合わせた4試験区の土壌で比較した。ホスホモノエステラーゼ活性は、慣行耕耘に比べ減耕耘区で高く、デヒドロゲナーゼおよびβグルコシダーゼ活性は、化学肥料連用に比べ堆肥連用区で高かった。現在、各区土壌の団粒粒子サイズ別の酵素活性の比較を実施している。土壌生物班:トウネズミモチの幼苗を用い、植物根表皮内、植物根表面、根圏土壌、根圏外土壌に存在する有機酸を調査した。根からは5種の有機酸が分泌されるが、根圏微生物に速やかに分解・利用され、根圏外土壌には3種の有機酸が僅かに存在することがあきらかとなった。土壌生物班:不耕起・無代掻き水田と耕起・代掻き水田でクモ群集の個体数およびバイオマスを調査した。不耕起水田の方がクモの総バイオマスは高いが、アシナガグモ科、サラグモ科には相違が認められず、優占種のコモリグモ科およびハエトリグモ科では個体数、バイオマスともに高く、それに伴って虫害抑制効果が高まることが明らかとなった。これらの成果は"Applied Entomology and Zoology"に掲載される(印刷中)。動物生化学班:ヒメハナカメムシ、シロヘリクチブトカメムシの体外分泌物質の害虫に対する忌避作用を検証している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of tillage practices on spider assemblage in rice paddy fields.2006

    • 著者名/発表者名
      Takashi Motobayashi et al.(7名共著)
    • 雑誌名

      Applied Entomology and Zoology (In print)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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