研究課題/領域番号 |
16401017
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸幸 名古屋大学, 文学研究科, 助手 (40273205)
|
研究分担者 |
山本 直人 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60240800)
小田 寛貴 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 助手 (30293690)
|
キーワード | メソアメリカ / 都市 / ロス・ナランホス / タスマル / チャルチュアパ / 球戯場 |
研究概要 |
メソアメリカにおける都市発展過程に関する研究調査を行うために、測量調査を行った。この測量調査は、ホンジュラス、ロス・ナランホ遺跡とエル・サルバドル、タスマル遺跡において、都市遺跡内における主要建造物群の位置を把握するために行った。また、基本的な年代観を得るために、試掘調査を行った。 ロス・ナランホス遺跡においては、2007年までの調査許可とは別に、ホンジュラス人類学歴史学研究所と2005年調査の契約を交わした。2004年7-10月に測量を行った。また、2005年3月末に試掘を行う。 一方、タスマル遺跡では、国立芸術文化審議会と今後3年間の調査研究に対する許可を得、契約書に署名した。2004年7-10月には、チャルチュアパ遺跡タスマル地区の建造物群の測量調査を行った。その結果、中心となるピラミッドの下層に、東西南北に、列柱を持つ建造物がある可能性があることが判明した。また、そのピラミッドの北西にメソアメリカ文化において重要な意味を持つ球戯場がある可能性も明らかに出来た。2005年2-3月の調査においては、このピラミッドが載る基壇の中にあると推定される東の基壇を確認するための調査を行った。また、球戯場(平行する2基の長方形の建造物からなる)と推定される建造物では、建造物の存在を確認する試掘を行った。 今年度の主な研究業績としては、タスマル遺跡において、建造物の変遷が床の重なりによって、数時期に渡ってあった事が明らかになった。また、球戯場では平行してあったと考えられる建造物の一部を確認した。これらの調査から、都市遺跡内における建造物群の建築過程から、メソアメリカにおける都市発展史が調査できることが確認できた。ロス・ナランホス遺跡では、試掘調査を開始し、今後の本格的発掘調査の足がかりを得た
|