研究課題/領域番号 |
16402039
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
内田 伸子 お茶の水女子大学, 理事 (70017630)
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研究分担者 |
酒井 朗 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (90211929)
無藤 隆 白梅学園短期大学, 学長 (40111562)
藤江 康彦 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 助教授 (90359696)
浜野 隆 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (00262288)
清水 由紀 お茶の水女子大学, 開発途上国女子教育協力センター, 講師 (30377006)
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キーワード | 幼児教育 / 国際教育協力 / アジア / ベトナム / 幼稚園 / 保育所 / 開発途上国 / ECD (Early Childhood Development) |
研究概要 |
ベトナムの幼児教育に関する調査 1.時期:2006年2月25日〜3月7日 2.調査者:箕浦康子(お茶の水女子大学開発途上国女子教育協力センター客員教授) 矢田美樹子(埼玉純真女子短期大学保育科非常勤講師) 3.調査目的:ベトナム、特に少数民族が多いイエンバイ地域における幼児へのケアと教育の実情調査ならびにハノイ教育大学幼児教育学部との連携の可能性の模索 4.調査結果概要 (1)フォーマルな側面(制度的枠組み):ベトナムでは、制度的には幼保一元化が達成されており、就学前の子どもの養育に責任をもつのはコンミューンに1つある中央幼児学校(チュンマムノン)である。しかし、広い地域に住民が散らばって居住している場合は、中央幼児学校の分室の形で保育室が、保護者が子どもを連れていける範囲にいくつか配置されている。 (2)ノンフォーマルな側面:1歳半以上の子どもを預かる幼児学校もあるが、多くのチュンマムノンは3歳児以上の子どもを預かっている。3歳児以下の子どもの多くは、自宅で祖父母もしくは母が世話をしていることが多いが、世話をする人がいない3歳児未満を預かるFamily Groupと呼ばれる制度がある。Family Groupというのは、地域住民で手が空いている人による3ヶ月〜18ヶ月の子どもの預かり保育のことである。 (3)母子保健について:主に保健局が、児童福祉の側面はVietnam Commission for Population, Family and Children (VCPFC)が担う。VCPFCは、Save the Children Japanやユニセフのベトナム政府側カウンターパートであり、Early Childhood Developmentの政策的推進母体である。 (4)ハノイ大学との連携の可能性:ハノイ大学は幼児教育学部を有しており、ここがベトナムでの幼児教育の最高の教育機関と考えられる。先方が日本との連携で一番希望しているのは、留学生の受け入れであった。また、幼児教育の部局のある大学との連携を希望しており、日本からのアプローチに関して歓迎の意を表していた。交換留学生や共同研究などの連携の可能性が挙げられる。
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