研究課題/領域番号 |
16402039
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
内田 伸子 お茶の水女子大学, 理事 (70017630)
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研究分担者 |
無藤 隆 白梅学園大学, 学長 (40111562)
酒井 朗 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (90211929)
浜野 隆 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (00262288)
清水 由紀 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30377006)
首藤 美香子 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 講師 (60420303)
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キーワード | 幼児教育 / 国際教育協力 / アジア / ベトナム / 幼保一元化 / 比較教育 / 発達心理学 / 子ども観 |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、過去二年間、幼児教育分野の国際協力を推進するため、UNESCO、UNICEFやJCA(国際協力機構)、国内のNGO、青年海外協力隊活動経験者、比較教育の専門家とのネットワーク構築に努め、アジアの途上国の幼児教育がどのように展開しているか、海外からの支援活動はどのように進められているか、各国の実態とニーズについて基礎的な情報の確認を進めてきた。 特に、平成17年度に行ったベトナム現地調査によって、ハノイ師範大学と学術交流関係を築くことに成功し、平成18年度は、同大学教官3名を10日間本学に招聰し、「日越幼児教育共同セミナー」を実施した。セミナーでは、日本の「子ども中心の幼児教育」の実践を紹介する視察や講義の機会を設けることに重点をおき、また本学の発達心理学や保育学、家族社会学、小児医学、栄養学、児童文化の専門家と今後の幼児教育研究や指導者育成の可能性や課題について、比較の観点から相互で検討を重ねることができた。さらに、来日中にベトナムで一歩前進しているの「幼保一元化の取組み」を報告してもらう講演会を本学で開催したが、「幼保園」(総合施設こども園)が、子どもの成長発達や施設運営にどのような影響を及ぼすか関心の高い日本側には、示唆に富んだ内容で大きな収穫があった。詳細は報告書に譲るが、今回のセミナーは非常に有意義で、ハノイ師範大学とは今後も幼児教育分野での研究協力関係を継続していくことで既に合意しており、来年度秋にはハノイでのセミナー実施に向けて準備を進めているところである。
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