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2004 年度 実績報告書

インドネシアにおけるマラリア薬剤耐性の起源と現状

研究課題

研究課題/領域番号 16406011
研究種目

基盤研究(B)

研究機関長崎大学

研究代表者

神原 廣二  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (20029789)

研究分担者 上村 春樹  長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60184975)
柳 哲雄  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10174541)
キーワード熱帯熱マラリア原虫 / クロロキン耐性 / インドネシア / Pf CRT遺伝子
研究概要

インドネシアでは1970年代始めにイリヤンジャヤとカリマンタンで最初の熱帯熱マラリア原虫のクロロキン耐性が発見され,その後全国に広がっているが,現在でもマラリア治療薬の第一選択薬はクロロキンで第二の選択薬はSP合剤である。クロロキン耐性変異の全容は明らかでないが,Plasmodium falciparum chloroquine resistance transporter gene(Pf CRT遺伝子)のアミノ酸配列72-76までの耐性変異配列がアジア,アフリカ型とパプアニューギニア,南米型に分類されることが知られていた。しかし近年各地域からの変異データが集められてくると,2つの起源だけでは説明できないものがある。とくにインドネシアではいったいどのように発生して広がってきたのかよくわかっていない。パプアでは近年パプアニューギニア型の他に多数のアジア型が認められることが示された。私達の調べたバリ島東側のロンボク島では,大部分のパプアニューギニア型に混じって少数のアジア型が認められた。多様性マーカー遺伝子(Glurp)からみると,少数アジア型については単一クローンが拡大したものであった。すなわちこの地では古くからパプアニューギニア型が入り込んだか,この地で独自に発生した状況のもとに,最近アジア型が移入されたことになる。同じ現象についてカリマンタン,ジャワ島で調査が進められている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Short report : Polymorphisms chloroquine resistance transporter gene in Plasmodium falciparum isolates from Lombok, Indonesia2004

    • 著者名/発表者名
      Huaman M.C.et al.
    • 雑誌名

      Am.J.Trop.Med.Hyg. 71(1)

      ページ: 40-42

  • [雑誌論文] Polymorphism of the Plasmodium falciparum multidrug resistance and chloroquine resistance transporter genes and in vitro susceptibility to aminoquinolines in isolates from the Peruvian Amazon2004

    • 著者名/発表者名
      Huaman M.C.et al.
    • 雑誌名

      Am.J.Trop.Med.Hyg. 70(5)

      ページ: 461-466

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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