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2004 年度 実績報告書

災害救助用群ロボットネットワークシステム

研究課題

研究課題/領域番号 16500117
研究機関大阪市立大学

研究代表者

杉山 久佳  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20264799)

研究分担者 辻岡 哲夫  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (40326252)
村田 正  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70029239)
キーワードUSAR / 災害救助 / 自律移動ロボット / 群ロボット / マルチエージェント / アドホックネットワーク / QoS / 自律的パス修復
研究概要

平成16年度の研究により,以下の2点の実績が得られた.なお被災者発見システムとは,研究代表者が提案した災害救助システムであり,アドホックネットワークで接続された群ロボットとモニタ局からなる.各ロボットが自律的パス修復を行ってネットワークの維持を行う点に特長がある.
1.被災者発見システムによる広域探索方式の提案と有効性の確認
被災者発見システムによってある広がりを持った災害現場内をくまなく探索して被災者を発見する方式:広域探索法を提案し,その有効性を確認した.広域探索法は,各ロボットが,ネットワークトポロジー上の自己の位置に応じてSR(Search Robot)とRR(Relay Robot)に適宜に役割を分担し,RRはSRの内の一台をMSR(Master SR)と定めてMSRとモニタ局間の通信パスを維持するように行動する方式である.計算機シミュレーションによって本提案方式の有効性を確認した.本成果は計測自動制御学会論文集(Vol.41 No.2)に「アドホックネットワークと自律的パス修復を用いた被災者発見システムによる広域探索」として発表した.
2.被災者発見システムにおける動画像伝送方式の検討
被災者発見システムにおいて各ロボットが被災者の動画像をモニタ局に伝送する方式として,先に提案された同期QoS方式が適している.しかし,ネットワークトポロジーが高い頻度で変化すれば,無効VC(Virtual Circuit)が多数発生して伝送成功率が低下する.この問題に対し,新たな伝送フレーム構造を用いて伝送成功率を改善する方式:高速制御法を提案した.被災者発見システムを用いた遠隔スペース探索に高速制御法を用いた場合のシミュレーションを行い,提案方式の有効性を確認した.本成果は電子情報通信学会論文誌Bに「高速制御法による同期QoSアドホックネットワークの特性改善」として発表の予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アドホックネットワークと自律的パス修復を用いた被災者発見システムによる広域探索2005

    • 著者名/発表者名
      杉山久佳, 辻岡哲夫, 村田 正
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 Vol.41 No.2

      ページ: 183-185

  • [雑誌論文] 高速制御法による同期QoSアドホックネットワークの特性改善2005

    • 著者名/発表者名
      杉山久佳, 辻岡哲夫, 村田 正
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(B) (採録決定)(未定)

  • [図書] ディジタル信号処理-解析と設計の基礎-2005

    • 著者名/発表者名
      杉山久佳
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      森北出版

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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