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2005 年度 実績報告書

重油エマルジョンの被洗浄特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16510073
研究機関独立行政法人港湾空港技術研究所

研究代表者

吉江 宗生  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 室長 (80359231)

研究分担者 藤田 勇  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 主任研究官 (40360763)
齋藤 幸博  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 研究員
キーワード重油エマルジョン / 被洗浄特性 / 接着仕事 / 接触角 / 粘度
研究概要

平成17年度の研究実績
平成17年度は成分の異なる3種類のC重油を用いて洗浄実験を行った.C重油はイヤトロスキャンによる分析により,飽和分,アロマ分,レジン,アスファルテンの4成分の含有比がそれぞれ異なっていることを確認した.このそれぞれについて含水率15%,30%,45%,60%のエマルジョンを作製し,一定量を鉄板およびFRP板に塗布して超音波洗浄し,重油種による被洗浄特性データを得た.また,それぞれについて接触角および表面張力を測定した.
3種類のC重油の粘度を測定したところ,同じ含水率でも各々粘度が異なっており,1種類だけ特に粘度が高いC重油があった.このC重油の成分は他の2種類に比べてアロマ分が少ない傾向がみられた.接触角を見ると油種による差異は少なく,含水率の影響のほうが顕著で,含水率が高い場合に接触角が大きくなった.表面張力の測定は,ばらつきが多く,エマルジョン内の微細な水滴の分布が一様でないと考えられるが,3種の重油の種類による差異は大きくなかった.
20分間の超音波洗浄において,残留した供試油は粘度に大きな差があるにもかかわらず,3種類ともに大きな差は出なかった.洗浄曲線を見ると,特に粘度の高いC重油と他の2種との間に異なる傾向がみられた.
洗浄曲線からは含水率によって被洗浄特性に違いが見られた.ヤング-デュプレの接着仕事の式から接触角が大きいほうが接着仕事が小さくなるが,洗浄曲線は含水率が高い場合に洗浄速度が速くなる例を示す場合が多く見られた.このため平成18年度はこれらの関係についてより詳細に解析したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 含水率の異なる重油エマルジョンの被洗浄特性の実験及び分析2005

    • 著者名/発表者名
      齋藤幸博, 吉江宗生, 藤沼勇
    • 雑誌名

      海洋開発論文集 Vol.20

      ページ: 1089-1094

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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