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2006 年度 実績報告書

重油エマルジョンの被洗浄特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16510073
研究機関独立行政法人港湾空港技術研究所

研究代表者

吉江 宗生  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 室長 (80359231)

研究分担者 藤田 勇  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 主任研究官 (40360763)
竹崎 健二  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部油濁対策研究室, 研究員 (90443910)
キーワード重油エマルジョン / 被洗浄特性 / 接着仕事 / 接触角 / 粘度
研究概要

平成18年度の研究実績
平成17年度の実験結果から,洗浄速度と関係する重油エマルジョンの物理特性は様々なものを想定できるが,粘度,接触角,接着仕事,含水比との関係は明確でなかった.本実験の対象である重油のエマルジョンでは,一様性が十分でない可能性が高く,その結果表面張力や接触角の計測精度に影響し,十分に正確な値にならなかった可能性がある.このため,平成18年度ではこれら表面張力と接触角についての計測のばらつきを抑えた実験を行い考察するとともに,3ヵ年の本研究のとりまとめを行った.その結果,エマルジョン化油の表面張力は含水比が大きくなるにつれて大きくなり,また,接触角は含水比が大きくなると大きくなることが確認できた.計測データから接着仕事を算出すると,含水比が大きいと接着仕事も大きいという関係になった.しかしながら,洗浄実験の結果とは一致せず,接着仕事で被洗浄性を評価することは難しい.実験結果からは含水比が高い場合,洗浄されやすく,低い場合は洗浄されにくい傾向をもっていると見られる.また,エマルジョン化していないC重油はこれらの中間であった.このため,エマルジョン化油のみの被洗浄性の評価については,含水比,あるいは接触角と強い相関があると考えられる.なお,一般に粘度が高いと洗浄されにくいというイメージは,水流で洗浄するような場合,剥離力が不十分で,表面が硬い(粘度が高い)場合は油の表面部分をもぎ取ることができないためと推察される.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 重油流出事故時の付着油の被洗浄特性把握実験2006

    • 著者名/発表者名
      吉江宗生, 藤田勇, 斎藤幸博
    • 雑誌名

      TECHNO-OCEAN2006 / 19th JASNAOE Ocean Engineering Symposium

      ページ: No.181

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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