研究分担者 |
青野 春水 広島大学, 名誉教授 (20044068)
木原 溥幸 徳島文理大学, 文学部, 教授 (60035889)
加藤 優 徳島文理大学, 文学部, 教授 (20309694)
古田 昇 徳島文理大学, 文学部, 教授 (30299333)
青木 毅 徳島文理大学, 文学部, 助教授 (70258317)
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研究概要 |
本研究は、広島県尾道市に所在する真言宗醍醐派西國寺が所蔵する聖教・典籍・古文書を中心とした所蔵文化財の全貌を明らかにして、由緒ある西國寺の歴史と文化の本格的な解明を行うとともに、資料の整理・保存までも視野に入れて後世への文化財の保存継承にも資することを目的としている。 本年度は、3年計画の1年次目で当初見込んだ2万点を超える西國寺所蔵文化財の全貌解明に向けての確認調査(資料調書作成・写真撮影)を行うとともに、これまでに調査した8,647点の文化財の内、聖教・典籍・近世近代文書を中心に1,754点のデータ化をはかり、それらを『西國寺調査研究報告書 第2号』としてまとめるため、データと原本の照合作業を進めた。 現地における調査は、2月28日〜3月3日と3月21日〜24日の計8日間、研究分担者5名と調査協力員2名、調査補助員(徳島文理大学生7名)によって進めた。これまでの聖教類の確認調査に加え、この度は近世の典籍類の確認調査に取り掛かり、1,049点の資料調書を作成し、写真撮影を行った。さらに、資料の整理・保存を目途として資料番号を確定して各資料へのラベル貼付を行い、今後の文化財の保存継承に資する作業を進めた。また、西國寺周辺の地形分析も行った。 ところで、調査対象となる西國寺所蔵文化財約2万点のうち、現時点で確認して調書の作成を終えたものは8,647点で、全体の約5割である。また、資料調書からデータ化をはかっているのは、調査したものの約2割である。本調査研究の目標は西國寺所蔵文化財の全貌を明らかにすることであり、それにより西國寺の歴史と文化の解明の緒に就くのである。 今後、1万点を超える未調査の文化財の解明と、調査した文化財のデータ化及び資料目録の刊行を継続しなければならない。現体制の教員と調査補助の学生(学生は毎年入れ替わる)による精一杯の取り組みにより、殊に調査済みの文化財のデータ化の点数を毎年1,000〜1,500点としていくことが緊要の課題であるといえよう。
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