研究課題/領域番号 |
16530097
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
土倉 莞爾 関西大学, 法学部, 教授 (00067703)
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研究分担者 |
田口 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30113583)
野田 昌吾 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (50275236)
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キーワード | キリスト教民主主義 / キリスト教社会党 / UDF / MRP / 中央ヨーロッパ / EU / CDU / CSU / アデナウアー |
研究概要 |
平成16年度は3回の共同研究会を実施できた。すなわち、6月5日(東大)、10月3日(北大)、平成17年1月29日(千葉大)の3回である。これらの研究会で各自が平素取り組んでいる研究成果を報告して熱のこもった討議を展開した。それに加えて、2004年度日本政治学会(札幌大学)の分科会D「宗教と政治-キリスト教の場合」(10月2日)において、研究代表者土倉莞爾が司会して、研究分担者田口晃が「キリスト教民主主義の『誕生』-キリスト教社会党からオーストリア国民党へ-」、研究分担者野田昌吾が「困難のなかの『相対的成功』-ドイツ・キリスト教民主同盟(CDU)-」の報告をした。 土倉莞爾は、「2001-2002年フランス市長選挙・大統領選挙・総選挙」『関西大学法学論集』(第54巻3号)において、フランスにおけるキリスト教民主主義の今日的形態であるUDFの分析を行った。また、「書評:中山洋平著『戦後フランス政治の実験』(東京大学出版会)」『関西大学法学論集』(第54巻4号)において、第二次世界大戦後のMRPについて、中山洋平のMRP論に対比して、現時点のMRP研究に論及した。 田口晃は、ジャック・ル・リデー著『中欧論-帝国からEUへ』(白水社)の翻訳と解説において、ドイツを中心とする中央ヨーロッパのキリスト教民主主義について歴史的考察を深めた。 野田昌吾は、「混迷からの脱出は見えてきたか?-2002年ドイツ総選挙とキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)-」『法学雑誌』(第51巻1号)において、2002年ドイツ総選挙の時点でのCDU/CSUの分析・考察を深めた。また、「(書評)F・ベッシュ『アデナウアーCDU』」『法学雑誌』(第51巻1号)でCDUの全体像を把握する考究を進めた。 なお、平成16年8月、当初、研究分担者であった東京大学大学院法学政治学研究科中山洋平助教授が在外研究に出発したため、中山洋平助教授を研究分担者から外したことをお断りする。
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