| 研究課題/領域番号 |
16550108
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| 研究機関 | 長岡技術科学大学 |
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研究代表者 |
竹中 克彦 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30188205)
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| 研究分担者 |
塩見 友雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10134967)
竹下 宏樹 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (80313568)
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| キーワード | N-(2-メチレン-3-ブテノイル)-2-メトキシメチルピロリジン / ラジカル重合 / 共重合 / モノマー反応性比 / アニオン重合 / N,N-ジイソプロピル-2-メチレン-3-ブテンアミド |
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| 研究概要 |
1.不斉炭素を有するジアルキルアミド型モノマーの合成
キラルなジアルキルアミド型モノマーとして、α-アミノ酸の一種であるプロリンから誘導した2級アミンを不斉源にもつN-(2-メチレン-3-ブテノイル)-2-メトキシメチルピロリジンの合成を行った。アミノ酸のカルボキシル基を還元して生じる一級水酸基をどの段階で保護するかについて試行錯誤で検討した結果、トリメチルシリル基による保護とメチルエーテルへの誘導が最も効率的であることを見出した。(当初はプロリンの還元体であるプロリノールの段階でメチルエーテル化することを試みたが、ウィリアムソンエーテル合成の条件下では目的どおりの化合物を得ることはできず、窒素上にメチル基が導入される等の副反応が見られたため別法によりモノマーを合成した。)生成物の物性は以下のとおり。
L-Mpy:bp.70.4℃/0.5mmHg[α]_d^5=82.1°(水)D-Mpy:70.3℃/0.5mmHg[α]_d^5=-82.2°(水)
2.不斉炭素を有するジアルキルアミド型モノマーのラジカル重合
上記モノマーのラジカル重合を行った。ベンゼン中でAIBNを開始剤として重合させると60℃25時間程度で重量平均分子量約7万のポリマーが得られた。キラルなモノマー同士のの共重合やアキラルなモノマーであるジエチルアミド型のモノマーとの共重合を行い、不斉炭素の存在は重合挙動には影響しないこと、モノマー反応性比が共に1に近いことが明らかになった。
3.アキラルなモノマーのアニオン重合
ブロック共重合体を合成するための知見を得るためにジイソプロピル型モノマーのアニオン重合を試みた。THF中、対カチオンとしてカリウムを用いて重合を行ったが、-78℃では全くポリマーが得られず、25℃では重合物は得られるものの連鎖移動のために重合度が上がらないという問題点が明らかとなった。
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