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2004 年度 実績報告書

SCA8遺伝子におけるCTA/CTGリピート伸長の病的意義についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 16590830
研究機関徳島大学

研究代表者

和泉 唯信  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10335812)

研究分担者 梶 龍兒  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00214304)
川上 秀史  広島大学, 大学病院, 講師 (70253060)
丸山 博文  広島大学, 大学病院, 助手 (90304443)
原田 雅史  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20228654)
キーワードSCA8 / SCA6 / 筋強直性ジストロフィー / CTGリピート / 若年発症 / 成人発症
研究概要

我々は以前より遺伝性脊髄小脳変性症の遺伝子診断を継続して行い日本における大規模な疫学調査を報告した.その中には例外的にSCA6 (spinocerebellar ataxia 6)家系内の発症者がSCA6 CAGリピートの伸長を認めずSCA8 CTA/CTGリピートの伸長を認めるのを見いだした(Izumi et al.2003).SCA8 CTA/CTGリピートのSCD発症に対する病的意義として以下の可能性を示した.1)85≦CTA/CTG≦399の伸長によって,おそらくカルシウムチャネルに影響してSCDを発症させる.2)別の遺伝性脊髄小脳変性症であるSCA6患者で伸長してその臨床症状を重症化させる.今回の研究ではさらに以下のことを明らかにする.1)のSCA8CTA/CTGリピート伸長のみで発症する場合は,精神発達遅延を伴う若年発症型とSCA6と臨床的に類似している成人発症型に大別される.また,成人発症型はうつ病や痴呆などを伴うことがある.この発症年齢による臨床病型の違いは同様にCTA/CTGリピートの異常伸長による筋強直性ジストロフィー(MyD)でも認められる.発症年齢による違いはMyDにおいては遺伝子のメチル化が関与しているがSCA8遺伝子でのメチル化の関与を検索中である.MyDはミオパチー,白内障,糖尿病,心伝導障害,内分泌異常といった全身症状を示すがSCA8の中枢神経障害以外の症状を臨床調査中である.そのメチル化の違いを正常コントロール,パーキンソン病患者およびアルツハイマー病患者でのCTA/CTGリピート伸長者においても検討する予定である.1例SCA8患者の剖検脳が得られている.それを病理学的に精査している.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] A novel Haplotype of spinocerebellar ataxia type 6 contributes to the highest prevalence in Western Japan.2004

    • 著者名/発表者名
      Hideo Terasawa
    • 雑誌名

      Neurosci Lett 358

      ページ: 107-110

  • [雑誌論文] Possible reduced penetrance of expansion of 44 to 47 CAG/CAA repeats in the TATA-binding protein gene in spinocerebellar ataxia type 17.2004

    • 著者名/発表者名
      Masaya Oda
    • 雑誌名

      Arch Neurol. 61

      ページ: 209-212

  • [雑誌論文] Dinucleotide repeat polymorphism in interferon-γ gene is not associated with sporadic Alzheimer's disease.2004

    • 著者名/発表者名
      Masaya Oda
    • 雑誌名

      American Journal of Medical Genetics Part B (Neuropsychiatric Genetics) 124B

      ページ: 48-49

  • [雑誌論文] 意識消失を繰り返しびまん性の白質病変を認める初老男性2004

    • 著者名/発表者名
      和泉唯信
    • 雑誌名

      脳神経外科速報 14

      ページ: 435-437

  • [雑誌論文] 一側上肢優位にミオクローヌスを認めるパーキンソン症候群2004

    • 著者名/発表者名
      和泉唯信
    • 雑誌名

      脳神経外科速報 14

      ページ: 871-873

  • [雑誌論文] 筋萎縮性側索硬化症に対するメチルコバラミン大量療法2004

    • 著者名/発表者名
      和泉唯信
    • 雑誌名

      神経内科 61

      ページ: 341-344

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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