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2004 年度 実績報告書

炎症性腸疾患モデルマウスにおける腸管粘膜免疫機構制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591311
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 壽記  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20231152)

研究分担者 清水 重臣  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70271020)
清野 宏  東京大学, 医学系研究科, 教授 (10271032)
キーワード炎症性腸疾患 / IL-10^<- / ->マウス / 消化管上皮 / アポトーシス
研究概要

【実験1】IL-10^<-/->Bcl-2 Tgマウスの作成,病態の検討
消化管上皮に抗アポトーシス性タンパクのひとつであるHuman Bcl-2を過剰発現するBcl-2 transgenic(Tg)マウスとIL-10^<-/->マウスを交配させることによりIL-10^<-/-> Bcl-2 Tgマウスを作成した.
IL-10^<-/-> Bcl-2 TgマウスではWestern blotting法にて大腸組織におけるHuman Bcl-2蛋白の発現を認めた.免疫組織染色の結果,腸管上皮細胞におけるHuman Bcl-2蛋白の局在が確認された.
TUNEL染色ではIL-10^<-/-> Bcl-2 Tgマウスの腸管上皮においてTUNEL陽性細胞数の有意な減少が認められた.
IL-10^<-/->Bcl-2 Tgマウスにおける体重増加はIL-10^<-/->マウスに比し有意に良好であった.また腸炎発症の指標のひとつである脱肛の発生時期はIL-10^<-/->マウスでは6週齢から認められるのに対し,IL-10^<-/-> Bcl-2 Tgマウスマウスでは10週齢以降まで認められなかった.
16〜20週齢における大腸組織学的所見をスコアリングし比較するとIL-10^<-/-> Bcl-2 Tgマウスにおいて有意に良好であった.
本実験によりIL-10^<-/->マウスの消化管上皮におけるapoptosis抑制による腸炎発症抑制効果が示された.
今後は腸炎発症抑制効果のメカニズムを解明するため粘膜免疫学的検討を行うとともに,apoptosis抑制作用を有する薬剤TAT-BH4のIBDへの臨床応用を目的とした実験を実施中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Therapeutic Effects of a New Lymphocyte Homing Reagent FTY720 in Interleukin-10 Gene-deficient Mice with Colitis2004

    • 著者名/発表者名
      Tsunekazu Mizushima
    • 雑誌名

      Inflamm Bowel Dis 10-3

      ページ: 182-192

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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