研究課題/領域番号 |
16591807
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
刈間 理介 東京大学, 環境安全研究センター, 助教授 (50281308)
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研究分担者 |
松島 綱治 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50222427)
西田 昌道 帝京大学, 医学部附属病院, 講師 (80292944)
大林 俊彦 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30250442)
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キーワード | lipopolysaccharide(LPS) / CD14 / toll-like受容体4(TLR4) / MD2 / Fc融合タンパク / BIAcore / 敗血症 |
研究概要 |
グラム陰性桿菌が生体に炎症を惹起する主な原因物質であるlipopolysaccharide(LPS)の受容体であるCD14およびtoll-like受容体4(TLR4)の細胞外ドメインと免疫グロブリンのFc部位(IgG-Fc)を遺伝子工学的に融合した融合タンパク(CD14-TLR4-Fc)、およびこの融合タンパクにTLR4のアダプター分子であるMD2を加えた融合タンパク(CD14-TLR4-MD2-Fc)を作製し、(1)この融合タンパクとLPSとの結合親和性、(2)融合タンパクによるLPSの培養細胞への生理活性に対する阻害の有無、(3)動物の敗血症モデルにおける融合タンパク投与による生存率・病態の改善の有無を明らかにする目的で、これらの受容体融合タンパクを発現するプラスミドベクターを作成した。 すでに、CD14とIgG-Fcを融合したタンパク(CD14-Fc)はプロテインGを用いて精製しており、またCD14-TLR4-FcおよびCD14-TLR4-MD2-Fcをコードした発現プラスミドベクターも完成し、発現細胞内に遺伝子導入している。現在、CD14-TLR4-FcおよびCD14-TLR4-MD2-Fcを十分量に精製するため、発現細胞を大量培養中である。 これらの受容体融合タンパクを精製後は、BIAcoreを用いて、LPSと受容体融合タンパクの結合親和性を測定する。さらに、これらの受容体融合タンパク添加時によるLPSの細胞炎症反応惹起に対する阻害の程度を、in vitro実験により確認する予定である。
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