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2007 年度 実績報告書

要介護高齢者家族に対する支援のアウトカム評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592226
研究機関東京医療保健大学

研究代表者

北 素子  東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (80349779)

研究分担者 伊藤 景一  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (00191883)
キーワード高齢者 / 在宅介護 / 家族支援 / アウトカム評価 / 尺度開発 / 生活安定尺度
研究概要

【目的】要介護高齢者を在宅介護している家族の生活安定度を測定する尺度の暫定版から最終項目を選定し、信頼性・妥当性を検討することを目的とした。【方法】1.対象:首都圏に所在する訪問看護ステーションを利用している65歳以上の高齢者を在宅介護する家族とした。2.データ収集方法:調査票は6下位尺度57項目から成る「在宅介護を継続している家族の生活安定度尺度」暫定版に回答を得るものとし、回答を4件法で求めた。3.データ分析方法:項目の平均点から回答の偏りを、項目間相関より相関の高い項目の削除を検討した。ついで探索的因子分析を行い尺度の再構成を行った。因子毎に主成分分析を行い、一次元性を確認し、問題のある因子については再度項目め検討を行った上で、因子数と各因子に属する項目を決定した。因子得点を算出し、理論的に関わりのある変数との関係性について検討した。クロンバックα係数を求め、尺度の内的整合性を検討した。【結果】86カ所の訪問看護ステーションから協力を得て、258家族に調査票が配布され、その内233家族(90%)からの回答が得られた。分析の結果、「在宅介護を継続している家族の生活安定度尺度」は、介護生活ルチン化因子(8項目)、介護家族の絆因子(6項目)、介護に対する家族協力体制因子(5項目)、介護生括ゆとり因子(7項目)、介護サービス使いこなし因子(6項目)の5因子32項目から構成され、因子抽出後の累積寄与率48.9%、因子毎のクロンバックα係数は0.697〜0.795であった。【考察】開発された尺度は、一定程度の信頼性と妥当性は確認されたものの、より多角的な妥当性を備えた尺度へと洗練させていくこと、また、評価者が高齢な介護家族メンバーである場合が多いため、より項目数を絞った簡易な回答負担の少ないものにしてゆくことが課題として残された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] わが国における要介護高齢者の在宅療養支援のアウトカム評価に関する研究の動向と課題2007

    • 著者名/発表者名
      北素子・伊藤景一
    • 雑誌名

      日本在宅ケア学会誌 11(1)

      ページ: 72-77

    • 査読あり
  • [学会発表] 介護高齢者を在宅介護している家族の生活安定度を測定する尺度の開発2008

    • 著者名/発表者名
      北 素子・伊藤 景一
    • 学会等名
      第12回日本在宅ケア学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080315-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 「高齢者の在宅介護を継続している家族の生活安定尺度」暫定版の作成2007

    • 著者名/発表者名
      北 素子・伊藤 景一
    • 学会等名
      第27回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20071207-08
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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