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2005 年度 実績報告書

視覚表象における「リアル」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16602001
研究機関山形大学

研究代表者

阿部 宏慈  山形大学, 人文学部, 教授 (10167934)

研究分担者 中村 三春  山形大学, 人文学部, 教授 (80164341)
大河内 昌  山形大学, 人文学部, 助教授 (60194114)
清塚 邦彦  山形大学, 人文学部, 助教授 (40292396)
阿部 成樹  山形大学, 人文学部, 助教授 (90270800)
中村 唯史  山形大学, 人文学部, 助教授 (20250962)
キーワード視覚表象 / リアル(現実性、リアリティー) / 映画 / マンガ / 絵画 / 遠近法 / イギリス・ロマン主義 / ドキュメンタリー
研究概要

本年度は、それぞれの研究分担領域において関係資料の収集と各分担主題ごとの研究をおこなった。阿部宏慈は、ドキュメンタリー映画に関する理論的研究を進めるとともに、10月に開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加し作品研究をおこなうとともに、映画作家、研究者らとの討議を通して、試料および情報の収集をおこなった。中村三春は、宮澤賢治その他の言語テクストとそれを原作とした映画との対比研究を行うとともに、賢治の「風〔の〕又三郎」についての研究を収録した単著を刊行した。大河内昌は、この間の研究成果に基づき、日本ジョンソン協会第38回大会シンポジウム「18世紀イギリス文学におけるスコットランド問題-国家と小説の確立」(5月23日)において「リチャードソンと道徳哲学」と題して報告をおこなった。清塚邦彦は、絵画作品の分析を行なう場合に虚構概念がどのような意味と役割を持ちうるかについての予備的な分析を継続し、6月の研究会において「絵画と虚構」と題して報告をおこなった。阿部成樹は、同研究会で画家にとっての「リアリティーの変容」としての旅というテーマで報告をおこない、その成果は「横断と遡行-18世紀フランスの画家たちとイタリア」小佐野重利編著『芸術家の糧としての旅』(仮題)として三元社より刊行予定である。中村唯史はロトマン・バフチン・ヴィゴツキイなどのソ連記号学の継承者・同伴者の理論を、マンガ・ジャンルの分析に適用する試みを中心に研究を行った。
また、この間、4月21日に昨年度の研究の総括と、全般的な討議をおこない、今年度の研究計画を策定するための研究会を開催した。さらに6月8日、12月27日に、本年度第二回、三回の研究会を開催し、清塚邦彦、阿部成樹、中村三春が研究報告をおこない、引き続きそれにもとづいて討議をおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ダイレクト・シネマの射程・ワイズマンとダイレクト・シネマの遺産2006

    • 著者名/発表者名
      阿部宏慈
    • 雑誌名

      山形大学紀要(人文科学) 第16巻第1号

      ページ: 31-64

  • [雑誌論文] 誰のものでもない言葉:1970-80年代のマンガの言語位相について2006

    • 著者名/発表者名
      中村唯史
    • 雑誌名

      山形大学人文学部研究年報 第3号

      ページ: 29-44

  • [図書] 係争中の主体-漱石・太宰・賢治2006

    • 著者名/発表者名
      中村三春
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      翰林書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2013-04-22  

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