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2004 年度 実績報告書

体重免荷歩行トレーニングが虚弱高齢者の歩行改善および自立度向上に与える効果

研究課題

研究課題/領域番号 16650164
研究機関京都大学

研究代表者

市橋 則明  京都大学, 医学部, 助教授 (50203104)

研究分担者 池添 冬芽  京都大学, 医学部, 助手 (10263146)
竹村 俊一  京都大学, 医学部, 助手 (30335236)
大畑 光司  京都大学, 医学部, 助手 (30300320)
坪山 直生  京都大学, 医学部, 教授 (90261221)
キーワード体重免荷歩行 / 筋電図 / 高齢者 / トレーニング
研究概要

本研究の目的は、体重免荷歩行を加齢のため歩行障害が出現している虚弱高齢者に応用し、歩行改善効果について検討することである.本年度は、体重免荷歩行時の下肢筋の下肢筋活動と歩容の変化を測定し、体重免荷歩行トレーニングを行うための至適免荷量を検討したので報告する。健常者10名を対象とし、トレッドミル上を時速4kmで歩行させた。全荷重歩行およびハーネス式の体重免荷装置を用いた歩行(10〜50%免荷)を行わせ、このときの筋電図を記録した。測定筋は大腿直筋(RF),内側広筋(VM)、外側広筋(VL)、半膜様筋(SM)、大腿二頭筋(BF)、前脛骨筋(TA)、内側腓腹筋(GC)とした。一歩行周期の平均時間は全荷重歩行(FBW)と免荷歩行(BWS)の10〜50%でほぼ一定であり、免荷による変化は認められなかったが、歩行周期中の立脚期の占める割合はFBWで59.9%だったのに対して、BWS歩行では10%BWSで59.4%、20%BWSで57.7%、30%BWSで54.8%、40%BWSで53.1%、50%BWSで51.9%と免荷量の増加に伴って、有意に低下した。一歩行周期の筋活動量の平均値において、荷重量の減少に伴って有意に減少した筋はRF、VM、VL、GCであった。逆にSMでは有意な増加を示した。SMの増加は、重力による加速度が減少して歩行の推進力が得られにくくなるために代償的に働いたのではないかと考えられ、体重免荷歩行トレーニングが垂直方向への免荷に働くだけでなく、水平方向の推進力に対して抵抗として働く可能性があることが考えられた。本研究により、40%以上の免荷を行うと立脚期の減少による歩行の不安定性が出現することと下肢筋活動の減少が30%と50%で大きな違いがないことから、至適免荷量としては10-30%BWSでの体重免荷歩行トレーニングを行うと良いことが示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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