1)Yagelらの方法に従って、妊娠初期絨毛を人工妊娠中絶時にインフォームドコンセント取得後採取し実験材料とし、妊娠初期絨毛培養細胞を作製した。 2)作製した培養細胞はサイトケラチン8/18、hPLで陽性染色されたことよりextra villoustrophoblastの性格を持つことが判明した。 3)トロボブラスト移動能は、培養dish上における48時間後の移動細胞数を顕微鏡下に計測するmigration assavで測定した。migration assavへのIGF-Iの添加によりトロボブラストの移動細胞数(個/mm2)は増加し、この作用は、IGF-Iαサブユニットに対する抗体であるαIR3とインテグリンのFNへの結合部位であるRGDペプチドの添加で抑制された。またIGF-Iの添加による移動細胞数の増加はα5β1インテグリン抗体の添加で抑制された。
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