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2004 年度 実績報告書

新しい仮着材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16791201
研究機関奥羽大学

研究代表者

岡田 英俊  奥羽大学, 歯学部, 講師 (40275623)

キーワード仮着材 / PEMA / ユージノール / 歯科理工学的性質 / 接着耐久性試験 / 界面破壊
研究概要

PEMAとユージノールを基材とした仮着材を試作した。試作仮着材(以下PEE)の粉末比は1.0、1.2、1.4、1.6の4条件にて各実験を行った。コントロールはカルボキレート系、酸化亜鉛ユージノール系、非ユージノール系の仮着材を用いた。実験は硬化時間、稠度、吸水量、溶解量およびステンレス支台と常温重合型レジンにて作製した暫間修復物との接着耐久性試験を行った。さらにPEEにおいては硬化体を浸漬した蒸留水においてガスクロマトグラフ質量分析を行った。以下の結果が得られた。PEE1.6はPEE1.0-1.4より稠度が小さく、被膜厚さが厚く、そして溶解率が小さくなっていた。接着強さにおいてPEE1.6とコントロール間では有意差は認められなかった。しかし、PEE1.0はPEE1.6より接着強さの値が小さくなっていた。接着試験後の試料の観察において、コントロールおよびPEE1.0〜1.4は支台金型に対して材料が残存していたが、PEE1.6の試料では全ての試料で界面破壊が生じており、支台金型における付着は認められなかった。また、PEE硬化体を浸漬した蒸留水におけるガスクロマトグラフ質量分析から、PEE硬化体からはユージノールの溶出が認められ、PEE1.6よりも粉液比の小さいPEE1.0で多く溶出していることが明らかとなった。以上のことから、暫間修復物の仮着にはPEE1.6が臨床的に適しているのではないかと推察された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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