研究成果の学術的意義は大きく2点ある.一つは,これまで必須と考えられてきた光源強度のキャリブレーションが不要であることを理論的に示し,新たな照度差ステレオ技術を提案した(semi-calibrated photometric stereo).この結果により,実際のアプリケーションにおいてもキャリブレーションの手間が緩和できることがわかった.二つ目は,機械学習と光学的3次元イメージングの方向性を打ち出したことである.具体的には深層学習を用いてこれまで困難であった反射特性のモデリングをバイパスし,見えと形状のマッピング関数を学習させるというアプローチ世界に先駆けて提案した.
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