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2019 年度 研究成果報告書

福島原子炉事故時の放射性核種の放出機構と化学的状態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H01777
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関大阪大学

研究代表者

篠原 厚  大阪大学, 理学研究科, 教授 (60183050)

研究分担者 吉村 崇  大阪大学, 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター, 教授 (90323336)
二宮 和彦  大阪大学, 理学研究科, 助教 (90512905)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード環境放射能 / 福島第一原子力発電所事故 / 放射性微粒子 / ストロンチウムー90 / プルトニウム / 放射化学分離
研究成果の概要

福島原発事故時の137Cs等の放射性物質の放出過程と化学的存在状態の実験的研究から、環境動態の解明や汚染の未来予測、さらに炉内事象の理解に貢献することを目的とした。事故後5年目に、多くの大学の連携を得て、帰宅困難地域を中心に100か所の土壌サンプリングを行い、137/134Csと90Srの分布測定から環境動態と事故解析に貴重なデータを得た。また、放出後も炉内環境の情報を保持していると考えられる不溶性粒子中の90SrやPu同位体の定量に注力し、粒子中に初めてPuの存在を確認し、Cs/Sr/Puの含有量の違いから炉内環境の直接的な情報を得た。

自由記述の分野

放射化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本成果は、原子炉から放出される多様な核種測定から炉内で起こったと推測される種々の反応経路解析にフィードバックすることで、一次放射性核種の化学状態の解明を目指し、より正確な炉内事象解析に繋げようとするもので、学術的に独創的かつ意義あるばかりでなく、廃炉等においても重要な情報となり、社会貢献度も大きい。90SrとPu同位体の実測放射能濃度が137Csに比べ、それぞれ4桁や8桁低いことを示したことは一般社会には重要である。さらに、本研究で得られた成果は、環境動態研究、汚染の未来予測、さらには粒子状不溶性生成物の寄与を含めた被爆評価などに貴重な知見を与えるもので、社会的な貢献は大きい。

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公開日: 2021-02-19  

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