研究課題
基盤研究(A)
非線形光学過程に関与する(一般に異なる複数の周波数を持つ)電磁場間の相対的な位相関係を任意の相互作用長において任意の値に操作することで拓かれる非線形光学の新しい可能性について、理論的な基盤を構築し、さらに、実験で原理実証した。真空紫外域において応用レベルで使用可能なレーザー技術を確立するための土台を築くことができた。
量子エレクトロニクス
60年の歴史を持つ非線形光学の体系に、非線形光学過程を様々な形態に人為的に操作するという質的に新しい可能性を付与することができた。また、真空紫外域に実用レベルで利用可能な単一周波数波長可変レーザー技術を構築するための土台をつくることができた。真空紫外域は光と物質の相互作用が極めて強い波長域である。この研究で築かれた成果を土台として、原子核遷移を用いた次々世代の光周波数標準や反水素のレーザー冷却など魅力的な学術的展開が展望される。