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2019 年度 研究成果報告書

本邦初産超高圧クロミタイトとマイクロダイヤモンド

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02238
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関熊本大学

研究代表者

西山 忠男  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (10156127)

研究分担者 吉朝 朗  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (00191536)
森 康  北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 学芸員 (20359475)
磯部 博志  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (80311869)
大藤 弘明  愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (80403864)
石丸 聡子  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 助教 (60464046)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードマイクロダイヤモンド / 超高圧変成岩 / 沈み込み帯 / 長崎変成岩 / 西彼杵ユニット
研究成果の概要

九州西端の白亜紀低温高圧型変成岩である長崎変成岩西彼杵ユニットから、超高圧変成作用の痕跡であるマイクロダイヤモンドを発見した。これは日本における最初の超高圧変成岩の発見である。また海洋プレート沈み込み帯で超高圧変成作用が起こっていることを示したのはヨーロッパアルプスLago di Chignanaに次いで世界で2例目であり、地球科学的に意義の大きい発見である。マイクロダイヤモンドは4つの産状を示す。①クロミタイト中の包有物、②シュードタキライト中の包有物、③泥質片岩の黄鉄鉱中の包有物、④泥質片岩の基質中に産する集合体。これらはラマン分光法により確認され、④については透過電顕法により確認された。

自由記述の分野

岩石学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プレートテクトニクスでは、大陸と大陸の衝突帯において、大陸地殻の一部が地下120kmまで潜り込み、再び隆起上昇していることが明らかになっている。そのような場所では岩石中にマイクロダイヤモンドが形成されている。今回、九州西端長崎変成岩西彼杵ユニットから、マイクロダイヤモンドが発見された。長崎変成岩は白亜紀の海洋プレートの沈み込みによって形成された低温高圧型変成岩であるので、そのような場所でも120km以深まで地殻物質が潜り込むことを示す点で地球科学的に意義深い。海洋プレートの沈み込み帯で形成された超高圧変成岩の報告は、イタリアアルプスのLago di Chignanaに次いで世界で2例目である。

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公開日: 2021-02-19  

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