研究課題/領域番号 |
16H02618
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
望月 直樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究所長 (30311426)
|
研究協力者 |
福井 一 国立循環器病研究センター, 研究所細胞生物学部所属
安藤 康史 国立循環器病研究センター, 研究所細胞生物学部所属
宮崎 敬大 国立循環器病研究センター, 研究所細胞生物学部所属
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 左右差 / クッパ―胞 / Hippo シグナル / ゼブラフィッシュ / 繊毛 / 発生 |
研究成果の概要 |
体の中で左右非対称性の臓器(心臓、肝臓、消化管)が配置される機構の解明を目指した。哺乳類にはノードが発生期に一過性に形成され、その内部の繊毛が回転することで左右差が生じると言われているが、ゼブラフィッシュのクッパ―胞(ノードに相当)を生きたまま可視化することで検討した。クッパ―胞形成とHippo シグナルの形成は関係がないが、クッパ―胞の形成以前にカルシウムシグナルの活性化が生じていることを突き止めた。
|
自由記述の分野 |
循環発生生物学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命現象の根幹である体の前後、背腹、左右を決定する機構の解明は発生学、生物学の問題として重要である。この中で本研究では、左右差形成機構の解明を目的とした。クッパ―胞という発生時に一過性に生じる器官内に流れが生じて左右決定因子の不均等分布が生じることが、左右差決定の古典的なメカニズムと考えられてきた。しかし、本研究でクッパ―胞の内腔が形成される以前からカルシウムの濃度の不均一性がクッパ―胞形成細胞群に見られることがわかり、新たな左右差形成機構の存在が示唆された。
|