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2019 年度 研究成果報告書

太平洋イシサンゴ類の保全生物地理学:系統分類バイアスを考慮した群集形成機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02755
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 生態・環境
研究機関琉球大学

研究代表者

久保田 康裕  琉球大学, 理学部, 教授 (50295234)

研究分担者 新垣 誠司  九州大学, 理学研究院, 助教 (10452963)
酒井 一彦  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (50153838)
渡邊 謙太  沖縄工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員 (50510111)
井口 亮  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50547502)
楠本 聞太郎  琉球大学, 理学部, 博士研究員 (90748104)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードマクロ生態学 / サンゴ礁 / 生物多様性 / 生物多様性推定理論 / 空間的保全優先地域の順位付け分析 / 海洋保護区
研究成果の概要

サンゴ礁生物多様性の起源と維持に関するメカニズムの解明は、海洋マクロ生態学の重要テーマである。また、環境変動に伴うサンゴ礁の劣化は、地球環境問題の一つとして注目され、サンゴ礁の潜在的特徴を捕捉した海洋保護区ネットワークの構築が、緊急の課題となっている。このような背景から、基礎研究を元にしたサンゴ礁の保全研究を着想した。本研究では、イシサンゴ類の生物多様性情報(分類学・生物地理学・系統学的データ)の不完全性を充足するための野外調査を行うと同時に、データ分析的に情報不完全性を克服する方法論を検討した。これにより、イシサンゴ類のマクロスケールの多様性パターン、および、保全重要地域を明らかにした。

自由記述の分野

マクロ生態学 生物地理学 生物多様性保全学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物多様性条約第10回締約国会議で採択された愛知目標には、生物多様性と生態系サービスを保全するため、沿岸・海域の10%を保護区にすることが含まれている。本研究で行った保全生物地理学的なサンゴ礁の保全優先地域の特定および順位付け分析は、実効性のある海洋保護区の空間配置を検討するための有望なアプローチである。実際、本研究の分析から、サンゴ礁の基盤をなすイシサンゴ類の種数ホットスポットが明らかとなり、各種の分布レンジに基づく希少性を考慮した保全優先地域が特定された。これらの結果は、サンゴ礁の保全戦略を遂行するための基盤情報となり環境政策への貢献も大きい。

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公開日: 2021-02-19  

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