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2018 年度 研究成果報告書

DNA損傷特異抗体を損傷除去修復薬に進化させる

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02958
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

森 俊雄  奈良県立医科大学, 医学部, 特任教授 (10115280)

研究分担者 杉浦 重樹  奈良県立医科大学, 医学部, 教育教授 (40179130)
織田 昌幸  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (20318231)
研究協力者 岩本 顕聡  
東 伸岳  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード紫外線 / DNA修復 / シクロブタン型二量体(CPD) / CPD特異抗体 / 修復亢進 / 損傷修復試薬
研究成果の概要

太陽光を浴びすぎると、細胞DNA中にシクロブタン型二量体(CPD)などの損傷が形成される結果、皮膚がんなどの障害が発生する。それ故、太陽紫外線障害の防止にはCPDの迅速除去が効果的と推測される。そこで、独自に開発したCPD特異抗体の抗原結合断片にDNA切断酵素を結合(Fab-X)し、正常ヒト細胞核で発現させた。その結果、空ベクターや抗体断片のみを導入した対照細胞に比べ紫外線抵抗性が増加した。また、この増加はCPDの修復速度の亢進と関連した。このように、DNA損傷特異抗体を損傷除去修復薬に進化させることに成功した。

自由記述の分野

放射線・化学物質影響科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

私達は太陽紫外線で最も多く形成されるDNA損傷(CPD)に特異的なモノクローナル抗体を作製し、同損傷を簡易に定量したり可視化できる貴重な研究ツールとして育てた後、世界の研究者に利用機会を提供してきた。本研究により、CPD特異抗体断片にDNA切断酵素を結合することで、CPDの細胞内での修復を増強できることが判明し、さらに健康面での社会的貢献の可能性があることがわかった。このように、DNA損傷特異抗体を損傷修復試薬に進化させることに成功した。

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公開日: 2020-03-30   更新日: 2023-01-30  

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