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2019 年度 研究成果報告書

腸肝循環から始まる栄養代謝と炎症による複合炎症を対象とした生活習慣病の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03253
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用健康科学
研究機関筑波大学

研究代表者

中川 嘉  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (80361351)

研究分担者 島野 仁  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20251241)
松坂 賢  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70400679)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード腸肝循環 / CREBH / SREBP / CRISPR/Cas9システム / 動脈硬化 / 非アルコール性脂肪肝
研究成果の概要

転写因子CREBHが生活習慣病の治療戦略の一因になりえること明らかにした。CREBH欠損マウスは高脂肪食により異常な脂肪肝・肝炎、小腸の構造異常を惹起し栄養代謝異常に基づく疾患を発症させる。さらに終末像である動脈硬化や、肝がんを惹起させる。さらに、CRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子改変マウス作製で、組織特異的CREBH過剰発現/欠損マウスを新たに作製し、肝臓、小腸のそれぞれの組織特異的KOマウスでも非アルコール性脂肪肝、動脈硬化が悪化した。本課題ではCREBHは肝臓、小腸のそれぞれで栄養代謝、栄養吸収の制御に重要な役割を持ち、生活習慣病に大きく関与することを明らかにした。

自由記述の分野

代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CREBHは小胞体ストレスに応答し、炎症反応を惹起させるという報告があった。しかしながら、我々の研究からCREBHは実際には炎症を抑えるとともに、生活習慣病改善ホルモンFGF21を介し病態を改善させる新規の生活習慣病改善に寄与する転写因子であることを明らかにした。CREBHは脂質代謝の改善にも大きく関連し、すでに治療標的となっているPPARαの活性を制御することを見出している。CREBH KOマウスではPPARα活性化薬(フィブラート))による脂質代謝改善効果が失われる。フィブラートで治療できない脂質異常症の新たな治療標的としてCREBHで有効であることを示した。

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公開日: 2021-02-19  

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