研究課題
基盤研究(B)
本研究は、大学初年次の体力とその後の健康や社会的成功との関係を検証した。収集したデータは1961年~2015年に東京大学教養学部に入学した者の体力テスト結果約160,000件、2018年9月に実施した追跡調査約5000件である。追跡調査では生活習慣病、経済状況等を郵送またはウェブ調査により把握した。関連解析の結果、体力(特に垂直とびと腕立て伏せ)が高い人ほど、メンタル不調を報告するリスクが低く、最高年収が高いことが明らかとなった。
運動生理学
青年期に体力を維持向上することが、その後の健康や社会的活躍と関連することが明らかとなり、青年期に体力を良好に維持することの重要性や、大学をはじめ体育授業や課外での運動・スポーツ活動の重要性を社会に発信することにつながる。