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2021 年度 研究成果報告書

焼畑の在来知を活かした日本の食・森・地域の再生:地域特性に応じた生業モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16H03321
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地域研究
研究機関京都先端科学大学

研究代表者

鈴木 玲治  京都先端科学大学, バイオ環境学部, 教授 (60378825)

研究分担者 野間 直彦  滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (80305557)
黒田 末寿  滋賀県立大学, 人間文化学部, 名誉教授 (80153419)
増田 和也  高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (90573733)
大石 高典  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30528724)
島上 宗子  愛媛大学, 国際連携推進機構, 准教授 (90447988)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード実践型地域研究 / 分野横断型研究 / 環境保全型農林業
研究成果の概要

本研究は、食・森・地域を有機的に繋ぐ生業として焼畑に着目し、中山間地域に眠る生態資源を活かしながら、焼畑を核にした農業再生・里山再生・地域再生を目指すものである。
農学、生態学、人類学、地域研究等の分野の研究者が協働し、地元焼畑経験者に学びながら自らが焼畑を実践することで、焼畑に伝わる伝統的な技術や知恵を体系化した。また、火入れ後の土壌養分量の変化や雑草の生育状況、休閑期の植生回復等に関するデータを蓄積し、在来知の科学的検証も行った。これらの研究成果を活かし、放棄林を焼畑に拓いて再生を促すと共に焼畑カブを地域ブランド化し、ヒト・モノ・カネ・情報の好循環を生み出す地域振興モデルを提示した。

自由記述の分野

地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、聞き取りや文献調査により滋賀県余呉町の焼畑の伐採・火入れ技術、輪作体系、休閑地利用等に関する在来知を体系化すると共に、焼畑の休閑地植生・土壌・作物・害虫等に関する生態学的、農学的データを継続的に蓄積してきた。日本の同一地域の焼畑に関し、分野横断的にこれほど多くのデータを蓄積した研究は過去に例がなく、日本の地域特性に応じた焼畑の将来展望を考える上で、学術的にも社会的にも極めて有用な成果といえる。
また、研究者自らが焼畑の担い手となってその現代的意義を示し、日本各地の焼畑実践者とも連携しながら日本の焼畑の可能性を現場レベルで展望していることも本研究の大きな意義といえる。

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公開日: 2023-01-30  

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