研究課題/領域番号 |
16H03357
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 教授 (70385962)
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研究分担者 |
近藤 俊太郎 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00649030)
永岡 崇 佛教大学, 研究推進部, 特別研究員 (30725297)
塚田 穂高 上智大学, 総合人間科学部, 研究員 (40585395)
坂井田 夕起子 桃山学院大学, 経済学部, 非常勤講師 (50728178)
一色 哲 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (70299056)
山本 浄邦 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (80788307)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 宗教者平和運動 / 宗教社会学 / トランスナショナルナショナル・ヒストリー / 宗教間協力 / 慰霊・追悼 / 靖国神社問題 |
研究実績の概要 |
2017年度は2017年9月1日にキャンパスプラザ京都第4演習室で特別講演会(大東仁氏「事実を学び、事実に学ぶ」)、同月2日に佛教大学大谷研究室で第2回研究会(共同研究メンバーの研究発表)をそれぞれ行った。 また、調査・研究の成果を、9月17日に東京大学で開催された日本宗教学会第76回学術大会でのパネル「戦後日本の宗教者平和運動研究を更新する」と、10月28日に台湾の佛光大学で催された国際シンポジウム「近代東亞宗教的變遷與發展學術研討會」でそれぞれ発表した。前者には大谷、近藤俊太郎、川口葉子、塚田穂高が登壇し、後者には台湾の研究者4名とともに、近藤、大谷、坂井田夕起子、塚田が登壇した。台湾では台湾の研究者と議論、交流することができ、研究成果をトランスナショナルに発信することの重要性を痛感した。 前年度に続き、今年度も宗教者平和運動に関する未公開の一次資料のデータベース作成に取り組んだ。2年間の作業によって、4486点のデータの入力を終えた。次年度も作業を継続するが、ようやく本資料の全体像が明らかになりつつある。 さらに、本年度も平和運動に取り組んできた(取り組んでいる)宗教団体や宗教者への聞き取り調査や資料調査を行った。調査地は北海道、青森県、秋田県、石川県、東京都、京都府、大阪府におよび、調査対象はキリスト者平和運動、戦後仏教界の靖国神社問題、中国人労働者問題、新宗教教団による平和運動、世界連邦運動、戦争責任問題、仏教者平和運動と幅広く、着実に調査・研究が進展したといえる。 研究成果として、雑誌論文9本と図書7冊を刊行し、今年度も研究実績を積み重ねることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
宗教者平和運動に関する未公開の一次資料のデータベースの作成作業を進めるとともに、国内の宗教者平和運動の実態とそのネットワークを調べる「国内班」、国際的な宗教者平和運動のネットワークを調べる「国際班」がそれぞれ調査・研究に取り組み、それらの成果を国内学会や国際シンポジウムで発表し、論文化した。また、図書としても刊行した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度なので、未公開の一次資料のデータベースを完成させるとともに、引き続き、国内外で聞き取り調査と資料調査に取り組む予定である。また、これらの調査・研究の成果を国内の学会と研究機関、韓国でのシンポジウム等で発表するとともに、最終成果報告書にまとめる計画を立てている。
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